人生流転 本間克彦 高普10(昭和35年卒業)
人生流転 本間克彦 高普10(昭和35年卒業)
昭和35年3月、新社会人として静岡の会社に就職した。寮生活である。12月、初めて竜爪山に登った。好天に恵まれ特大の楽しさと喜び、深い感動と達成感に胸は大きく膨らんだ。それ以来、今日に至るまで山に登っている。
昭和51年、34歳で浜松に「ほんま酒店」を開業、妻と懸命に働いた。その後、酒類業界は社会状況の劇的な変化によって衰退し、平成16年廃業した。その間、昭和61年には、岳友3人と「青春山の会」を結成し、名だたる多くの山へ登った。平成18年に休会となった。それまでの登山の記録を平成14年に「私の山 みんなの山」、平成21年には「私の山 みんなの山 四季の山うた」と題して自費出版した。
平成20年1月、町内にハイキングクラブを立ち上げ、中高年者男女で年6回、近隣の里山や低い山の登山を楽しんでいる。他方、平成19年11月、民生委員を80歳まで15年間務め貴重な体験重ねた。
酒屋を廃業してから無職なり、62歳の時にマンドリンを習いハーモニカと共にデイサービスや老人会などへ歌のボランティアを始めた。季節に相応しい童謡や唱歌を歌うのである。73歳になってクロマハープを学び、3つの楽器を奏でて歌のボランティアを続けている。
令和元年1月、町内に「歌声サロン」を作って高齢者ばかり月1回公会堂で歌っている。
数年前から、これまで生きてきた人生への「報恩感謝の念」を深く考えるようになった。家族、故郷の人々、山仲間、地域の人たちへの感謝と恩返しである。池高創立100周年記念事業募金では、躊躇なく応じた。それは学び舎への感謝と恩返しであった。町内の寄付などにも進んで応えた。それらは、みんな自分が生きている間に「報恩感謝の念」として実行したいと考えているからである。
登山と歌のボランティアと歌声サロン、これからも長く続けていきたいと思っている。
〒435-0052 浜松市中央区天王町1411-1
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